東芝は2013年9月5日(ドイツ現地時間)、ベルリンで開催されるIFA 2013の会場で説明会を開催し、PCやタブレット、4Kテレビに関する商品戦略を発表した。
2in1 PCや8インチタブレットを投入
PC事業について、東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 ビジネスソリューション事業部 事業部長の檜山太郎氏が説明した(写真1)。
檜山氏はPC分野のトレンドについて、「タブレットが得意とするコンテンツの消費と、PCが得意とするコンテンツの作成、この両者をどのようにバランスするかが重要だ」(檜山氏)と分析する。
これに対して東芝を含むPC業界は、Ultrabookに代表されるように、PCをタブレットのように薄く、ディスプレイをタッチ対応にする、という方向性で進化してきたという。そこで東芝は今後の方向性として、「差異化」と「B2B」に注目しているとした(写真2)。
差異化について、ビジネスユーザー向けには拡張ポートの対応を重視する。コンバーチブルやデタッチャブルといった2-in-1 PCにおいても、タブレット型にアナログRGBや有線LAN、USB、SDカードといったインタフェースを搭載した「Portege Z10t」の例を示し、ビジネスユーザーの需要に応えるという狙いを語った。
コンシューマ向けについては、ローカルへのデータ保存を重視する。昨今は多様なクラウドサービスが提供されているが、「個人レベルではクラウドを使いこなすに至っていない。データをローカルに置いておきたいという需要が高いのではないか」(檜山氏)として、2-in-1 PCのタブレット側にHDDを搭載できる新モデルとして「Satellite W30t」を披露した。
タブレット戦略については、ビジネスや学びの「創造」をキーワードに挙げた(写真3)。新製品としては、最新Atomプラットフォーム搭載の8インチWindows 8.1タブレット「Encore」を披露した(写真4、関連記事)。国内においても年内の発売を検討しているという。