写真●「CONCERTO」の画面例
写真●「CONCERTO」の画面例
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 富士通システムズ・ウエストは2013年8月27日、クラウドサービスの「FUJITSU ビジネスアプリケーション CCPM支援クラウドサービス(CONCERTO)」の出荷を開始した。主に同社によるCCPM(クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント、関連記事)の導入コンサルティングサービスの利用企業に向けて提供する。CCPMは、物理学者の故エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱したTOC(制約理論)の考え方に基づくプロジェクトマネジメント手法である。

 同サービスではプロジェクト管理ツールの「CONCERTO(コンチェルト)」をSaaS形式で提供する。CONCERTOは米リアライゼーションが開発・販売しているソフトウエアで、CCPMに沿ったプロジェクト管理を支援するためのもの。各タスクの状況を収集・管理する機能や、プロジェクト全体の進行を直感的に把握するための機能などを備えている(写真)。リアライゼーションはCCPMの導入支援を手がけるコンサルティング会社。

 富士通システムズ・ウエストは大和ハウスグループの基幹系システム刷新プロジェクトでCCPMを適用し、工期短縮に成功している(関連記事)。

 CCPM支援クラウドサービス(CONCERTO)を提供するにあたり、富士通システムズ・ウエストはリアライゼーションとパートナーシップ契約を締結した。この契約締結とCCPM支援クラウドサービス(CONCERTO)の展開を通じて、CCPM関連事業の拡大を目指す。CCPM支援クラウドサービス(CONCERTO)単体としては、2016年3月末までに2.5億円の売り上げを目標としている。

 CCPM支援クラウドサービス(CONCERTO)の料金は、ユーザー数に応じた月額課金制。例えば10ユーザーの場合で20万円、20ユーザーで40万円、30ユーザーで57万2000円。CONCERTOを使用する主なユーザーとしては、現場エンジニアの進捗管理を担うタスクマネジャー層や、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネジャーおよびリーダー層など。

 導入に際しては、「CCPM支援クラウドサービス(CONCERTO)スタートアップサービス」を適用する。スタートアップサービスでは、利用企業ごとにインスタンスを用意するなどの初期設定を実施する。スタートアップサービスの料金は15万円。