写真●IBM Flex System p260コンピュート・ノードの外観
写真●IBM Flex System p260コンピュート・ノードの外観
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 日本IBMは2013年8月7日、同社が2012年から出荷している新型ブレードサーバー「IBM Flex System」向けの新しいコンピュート・ノード(サーバー)を発表した。オフコン用OS「IBM i」使用時の価格を以前よりも下げたPOWERプロセッサ搭載機と、集積率を従来の2倍に高めたx86プロセッサ搭載機である。9月10日から順次出荷する。

 新機種の一つは、POWER7+プロセッサを搭載した「IBM Flex System p260コンピュート・ノード」(p260、写真)のエントリー構成機である。これまでのp260は最小構成で8コアだったが、今回新たに4コア構成で提供できるようにした。ハードウエアの価格(税別、以下同)は、141万5600円(4.0GHz動作、メモリー8Gバイトの場合)。

 CPUコア数を8個から4個へと下げたことで、OSとしてオフコンOSであるIBM iを動作させる際に、エントリーサーバーを対象とした安価なOSライセンスを適用できるようになった(具体的な価格については、同社がIBM iのライセンス体系を公開していないため不明)。Flex Systemとしては初めて、IBM iのエントリーサーバー向けライセンスを利用できるようになった。

 このほかの新機種として、1台のシャーシに従来の2倍となる最大28ノードを搭載できるx86プロセッサ搭載機「IBM Flex System x222コンピュート・ノード」を用意した。1台のサーバーきょう体に2ノード分のマザーボードを収納する仕組み。これにより、x86プロセッサは1ノードにつき2個、1サーバーにつき4個、1シャーシにつき56個になる。ハードウエアの価格は、62万2300円から。

 さらに同日、コンピュート・ノードの別の新機種や、ネットワークスイッチの新機種も発表した。具体的には、「p460コンピュート・ノード」と「p270コンピュート・ノード」、58ポートスイッチの「Fabric SI4093 System Interconnect」、40Gギガビットイーサネットのスイッチ「EN6131 40Gb Ethernetスイッチ」とアダプター「同アダプター」、OpenFlow対応スイッチの「EN4093R」、である。

 なお、Flex Systemとは、IBMの新世代のブレードサーバー(関連記事:日本IBM、仮想化環境を構築する「Flex System」向けハードウエア新製品を発表)。コンピュート・ノード、ネットワークスイッチ、ストレージなどをシャーシに収容して利用する。シャーシは高さ10Uで、ここに最大で14台のコンピュート・ノードを収容する。仮想化環境の構築に適する。