写真●IBMの「Flex System」
写真●IBMの「Flex System」
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 日本IBMは2012年11月14日、仮想化環境の構築に適したハードウエアを組み合わせて提供する「Flex System」向けに、サーバーやストレージ、ネットワーク機器の新製品を発表した。2012年12月3日から順次出荷する。

 Flex Systemは米IBMのPureSystems製品群の一つで、10Uのシャーシに最大14台のサーバーを収容できる(写真)。ハード/ソフト一体型製品「PureFlex System」や「PureApplication System」の構成要素でもある。

 今回販売する主な製品は、仮想化環境とハードウエアを一括して管理できるソフト「Flex System Manager」、データを利用頻度に応じて自動的に再配置する「Flex System V7000 ストレージ・ノード」、Flex System対応x86サーバーにストレージを拡張する「Flex Systemストレージ拡張ノード」、POWER7+プロセッサーを搭載したサーバー「Flex System p260コンピュート・ノード」、ファイバチャネル・オーバー・イーサネット(FCoE)対応のネットワークスイッチ「Flex System Fabric EN4093R 10Gb Ethernet Scalable Switch」である。

 日本IBMはFlex Systemを、プライベートクラウドを構築する案件における主力ハードと位置づけ、拡販に乗り出す。11月1日に始めたキャンペーンでは、他社のハードウエアからの乗り換えに特別価格で応じるほか、既存のサーバーを日本IBMが買い取るサービスを提供している。Flex Systemの最小構成価格は122万100円(税込)。