ソフトバンク傘下の米Sprint(旧称Sprint Nextel)が現地時間2013年7月30日に発表した同年第2四半期の決算は、売上高がほぼ横ばいで、赤字幅が拡大した。
総売上高は88億7700万ドルで、前年同期の88億4300万ドルをわずかに上回った。このうちSprintネットワークの売上高は72億4200万ドル、6月30日に閉鎖したNextelネットワークの売上高は9100万ドルだった。
純損失は15億9700万ドル(希薄化後1株当たり損失は0.53ドル)で、営業損失は8億7400万ドルとなった。これには、Nextelネットワーク閉鎖に伴う費用6億2300万ドルとNextel資産の加速度償却約4億3000万ドルなどが含まれる。前年同期は純損失が13億7400万ドル(同0.46ドル)、営業損失が6億2900万ドルだった。
Sprintネットワークの契約者数は5337万6000人で52万人の純減となった。ポストペイド加入者は19万4000人純増したが、プリペイド加入者は48万6000人の純減だった。Nextelネットワークからの移行はポストペイドが36万4000人、プリペイドが10万1000人だった。
Sprintネットワークにおける1契約あたりの月間平均収入(ARPU)は、ポストペイドが64.20ドル、プリペイドが26.96ドルと、ともに増加した。前年同期はそれぞれ63.38ドル、25.49ドルだった。
Sprintポストペイドサービスにおける端末販売の86%をスマートフォンが占め、米Appleの「iPhone」の販売台数は約140万台だった。
Dan Hesse最高経営責任者(CEO)は、Sprintネットワークの売上高、ポストペイド加入者数、ポストペイドARPUが過去最高を記録したことを強調した。
なおSprintは7月9日に米Clearwireの完全子会社化を完了し、7月11日にソフトバンクによる同社買収が完了している(関連記事:ソフトバンク、米スプリントの買収を完了と発表)。
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