写真●Yellowfin Ver.6.3の画面(タイムライン)
写真●Yellowfin Ver.6.3の画面(タイムライン)
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 京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は2013年6月27日、業務現場のエンドユーザー向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトの新版「Yellowfin Ver.6.3」(写真)を発表、同日提供を開始した。新版では、分析レポートを共有しての議論を活性化させるために、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のタイムライン機能を搭載した。開発会社はオーストラリアのYellowfin International。

 Yellowfinは、現場向けのオペレーショナルBIソフトである(関連記事:KMSI、現場向けBIツール「Yellowfin」単体でパワポ風のプレゼンを可能に)。現場の業務担当者が日々の業績を意思決定に活用する用途を狙っている。RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の生データを抽出し、これをWebブラウザーや専用アプリケーション(Android/iOS)のGUI操作だけで対話型で分析していけるようにしている。

 特徴は、誰でも簡単に使えるように画面の操作性に注力していることと、データ分析ノウハウを必要としないこと。例えば、ウィザードを利用して抽出したいデータをドラッグアンドドロップするだけで、分析レポートが完成する。こうして作成したレポートは、さらに対話型の操作が可能である。レポート画面に表示されているグラフや数値をクリックするだけで、分析の粒度をドリルダウンしていける。

 さらに、このレポートを複数ユーザーで共有したり、レポートを貼り付けたパワーポイント風のプレゼン資料を作成/公開できる。こうして、日々のデータを基に業務のヒントとなる新たな“気付き”を探っていくことができる。今回の新版では、分析レポートを複数ユーザーで共有して議論する機能を強化し、SNSのタイムライン機能を組み込んだ。これにより、分析レポートを軸に据えた議論が活性化する仕組みである。

 価格(税込み)は、買い取り型の場合、ユーザー固定ライセンスが3ユーザーで52万5000円から、同時アクセスライセンスが5ユーザーで283万5000円から。購読ライセンス(1年契約時)の場合、5ユーザーで月額2万6250円(年額31万5000円)から。