京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は2012年12月19日、現場向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトの新版「Yellowfin Ver.6.2」(関連記事)を発表、同日提供を開始した。新版では、PowerPointのようなページ切り替え型のプレゼン機能を追加し、BIツール単体でプレゼンを可能にした。開発会社はオーストラリアのイエローフィン・インターナショナル(Yellowfin International)。

 Yellowfinは、エンドユーザー向けのオペレーショナルBIソフトである。現場の業務担当者が日々の業績などを意思決定に活用する用途を狙っている。システムはJavaアプリケーションであり、Webブラウザー(パソコン)や専用アプリケーション(Android/iOS)から利用する。分析対象の業務データは、JDBC/ODBCドライバー経由でRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の生データを抽出し、分析/レポートする。

 特徴は、エンドユーザー向けに、誰でも簡単に使えるように画面の操作性に注力していること。例えば、ウィザードを使って抽出したいデータをドラッグアンドドロップするだけでレポートを作成できる。レポート画面上では、画面に表示されたグラフや数値をクリックするだけで粒度をドリルダウンしていける。あらかじめ決めた監視項目を定点観測するダッシュボード画面も備える。

 新版では、プレゼンテーション機能「ストーリーボード」を追加した。これを使うと、PowerPointのようなページ切り替え型のプレゼン資料を作成できる。PowerPointと同様に、個々のページに図や文字やグラフを貼り付けられる。Yellowfinのレポート(操作可能なBIレポート)を貼り付けることが可能であり、プレゼンテーションをしながら、その場でドリルダウンなどのBI分析操作ができる。

 価格(税込み)は、買い取り型の場合、ユーザー固定ライセンスが3ユーザーで52万5000円から、同時アクセスライセンスが5ユーザーで283万5000円から。購読ライセンス(3年契約時)の場合、月額2万6250円(年額31万5000円)から。