写真●SureServerシリーズのWeb申請画面(CSRに含まれる属性情報の代わりにあらかじめ提出した日本語表記を選べる)
写真●SureServerシリーズのWeb申請画面(CSRに含まれる属性情報の代わりにあらかじめ提出した日本語表記を選べる)
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 サイバートラストは2013年6月24日、SSLサーバー証明書「SureServerシリーズ」を強化し、証明書に含まれる会社名などの文字列を日本語で表記できるようにしたと発表した。同日、証明書のWeb発行画面で、英語と日本語を選べるようにした(写真)。主に、EV SSL証明書の事務手続きを簡素化できる。同社が証明書の文字列に日本語を使えるようにしたのは、今回が初めて。

 会社名(組織名)や組織単位名、住所など、SSLサーバー証明書に含める四つの情報(公開鍵の属性情報)を、日本語で表現できるようにした。別途、会社名などの日本語表記をサイバートラストに伝える必要があるが、ユーザーが英語表記で作成した通常のリクエストファイル(CSR)をそのまま利用しながら、CSRに含まれる属性情報を日本語表記に置き換えたSSLサーバー証明書を得ることができる。

 Web申請時の実際の使い方は、こうだ。まず、ユーザー環境でCSR(公開鍵と属性情報を含んだ、証明書の元となる申請用テキストファイル)を作成し、これをWeb申請フォームに貼り付けて申請する。Web申請画面では、CSRに最初から含まれる属性情報(英語表記)と、ユーザーから別途提出した日本語表記を並べて表形式で提示する。ここで、四つの属性情報それぞれについて個別に、元々の表記を使うのか、別の日本語表記を使うのかをチェックボックスで選択する。

 会社名などを日本語で表記できることのメリットの一つは、EV SSL証明書を発行するための事務手続きが簡素化することであるという。背景には、EV SSL証明書では属性情報に完全な法人名が書かれている必要があるという状況がある。証明書に含める会社名に日本語表記が使えない場合(英語表記の証明書しか作れない場合)は、会社名の正確な英語表記を証明する資料を作成してサイバートラストに提出しなければならなかった。

 証明書の価格は、英語表記でも日本語表記でも同一である。通常のSSL証明書は、有効期限6カ月で5万2500円、有効期限1年で7万8750円、有効期限3年で20万7900円、有効期限3年を年額制で3分割する3年割(関連記事:サイバートラストが有効期限3年内に途中解約できるSSLサーバー証明書を販売)で年額7万8750円など。EV SSL証明書は、有効期限1年で15万7500円、有効期限2年で28万9800円、有効期限2年を年額制で2分割する2年割で年額15万7500円など。