サイバートラストは,有効期限3年間のSSLサーバー証明書を1年ごとに分割購入できて途中解約も可能とした商品「SureServer3年割」を,2008年8月20日に販売開始した。証明書の更新コストを抑えつつ,証明書のライセンスとして無駄なコストを支払うリスクを軽減できる。価格は,税込みで1年間7万8750円(3年間では3倍の23万6250円)。これは,有効期限1年間の証明書「SureServer1年」と同額となる。

 SureServer3年割は,WebサーバーをSSLで運用するためのSSLサーバー証明書である。最大の特徴は,有効期限を3年間と長期に設定していながら,1年単位での途中解約が可能であり,1年単位でライセンス料金を分割支払いできる点である。

 購入契約形態としては,有効期限1年間の証明書を毎年買うのと同様である。しかし,1年を超えて使い続ける場合,3年間の有効期限内であればサーバー証明書の入れ替え作業が必要ない。

 背景には,以下の2つの事情がある。(1)システム運用管理面では,可能な限り有効期限の長い証明書を導入することが望ましい。サーバー証明書の入れ替え作業負荷を減らせるからである。(2)資産管理/経理面では,有効期限が1年と短い証明書を毎年購入するのが望ましい。有効期限の長い証明書は一般に,有効期限分のライセンス費用を初期導入時に一括支払いする必要があるため,初期導入コストが大きくなるほか,サーバーURLの変更やサーバー廃棄などの事情で証明書を使わなくなった場合に,ライセンス費用が無駄となるからである。