日本技芸は2013年6月12日、米グーグルの「Google Apps for Business」の拡張サービス「rakumo」シリーズに、新たに掲示板型の社内情報共有ツール「rakumoボード」(写真1)を追加、オープンベータ版を公開し、無料トライアルの受付を開始した。社内情報共有のためにソーシャルメディア(SNS)を使う事例も増えているが、「SNSに慣れていないユーザーも多い」(同社の御手洗大祐代表取締役社長)。rakumoボードはそうしたユーザーにまずは使ってもらい、社内情報共有を活性化させることを狙う。
同社は、「Googleカレンダー」を拡張する「rakumoカレンダー」(関連記事)やGoogle Apps for Businessにワークフロー処理を追加する「rakumoワークフロー」(関連記事)などを提供しており、今回掲示板型の社内情報共有ツールを加える形となる。
rakumoボードの特徴は、(1)ソーシャルメディアにあまり触れたことのないユーザーにも分かりやすい画面デザイン、(2)情報共有を活性化させるための「グッジョブ!」ボタンや写真共有の仕組みなどを提供、(3)rakumoシリーズとの連携による機能拡張――が挙げられる。(1)については、投稿内容をリスト化するのではなく掲示板をモデルにしたデザインを採用し、視覚的にも分かりやすくするなどしている。(2)の「グッジョブ!」ボタンは、“ポジティブフィードバック”をボタン一つで返すことができるものである(写真2)。(3)は既存の「rakumoカレンダー」との連携を当初から実現(写真3)。今後はrakumoワークフローなどとの連携も予定している。
rakumoボードの試用には、同社の訪問や電話・メールによるヒアリングに協力してもらうといった条件などがある。試用期間中のサービスの利用は無料。試用期間は2013年6月12日から7月12日だが、提供状況によっては延長の可能性もあるという。正式版提供時の料金は1アカウントにつき月額158円になる予定。別途Google Apps for Businessの契約が必要となる。
日本技芸はGoogle Apps for Businessの拡張サービスを提供するだけでなく、米Salesforce.comのPaaSである「Force.com」上で稼働する「rakumo ソーシャルスケジューラー」なども提供(関連記事)。同社は2011年にSalesforce.comと資本・業務提携を締結しており、同じForce.com上で稼働するサービスを提供する企業との提携も進めている(関連記事)。