米IBMは2013年6月6日(米国時間)、NoSQLのデータベース(DB)の「MongoDB」を開発する米10genと提携すると発表した。IBMはMongoDBのデータ形式やクエリー言語に関する規約である「BSON」の標準化に参画するほか、BSONをIBMのリレーショナルDB「DB2」やインメモリーDB「WebSphere eXtreme Scale」で利用可能にする。

 IBMでは10genとの提携の理由として、MongoDBがモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの分野で、代表的なNoSQL DB技術になっていることを挙げた。IBM製DBがBSONに対応することで、DB2などのIBM製DBに情報を蓄積しているユーザー企業は、MongoDBをバックエンドとするモバイルアプリケーションからIBM製DBに蓄積されている情報を活用できるようになる。

 IBMは「IBM MobileFirst」という製品戦略を掲げている。10genとの提携のほか、モバイルアプリケーションのホスティングに使われることの多いIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)事業者である米ソフトレイヤーの買収(関連記事)により、この製品戦略を強化できると説明している。