KDDI(au)は2013年6月4日、5月29日に発生したデータ通信障害(関連記事:[続報]auのLTE通信障害は29日午後11時13分に復旧、原因は基地局制御装置の故障)において、音声通信でも利用できない状況が発生していたことが分かったと発表した。

 通信ログなどを分析したところ、5月29日午前9時30分から午後0時22分までの間、故障したLTE基地局制御装置と、加入者情報を管理するHLR(Home Location Register)の一部がつながらなくなり、音声通信も利用できない状況に陥った。同HLRにひも付いていたau関東契約の一部顧客が対象で、影響数は発信で約2万8000件、着信で約8万6000件。SMSも受信が遅延するなどの状況が発生した。

 一方、5月30日から31日にかけて発生したデータ通信障害(関連記事:[続報]auのLTEデータ通信障害は30日午後11時50分に復旧)についても、ごく一部の顧客で音声通話が利用できない状況が発生していたという。30日午後1時32分から午後3時38分の間に復旧作業中の基地局の電波を受信していた顧客が対象で、影響数は「極めて限定的」(同社)とする。音声通話に関する顧客の問い合わせも約20件だった。ただこちらの障害についてはまだ「重点監視中」の状況で、復旧報が出ていない(現在は第3報のまま)。詳細は今後の復旧報で明らかになるとみられる。