米Intelは現地時間2013年5月6日、新たなマイクロアーキテクチャー「Silvermont」を発表した。低消費電力と高性能が要求されるタブレット端末、スマートフォン、マイクロサーバー、ネットワークインフラ、ストレージ、エントリーレベルのノートパソコンや車載情報システムなどでの使用を想定する。2013年後半の投入を目指す。
Silvermontは、3次元構造のトランジスタ「Tri-Gate」を採用する22ナノメートル(nm)の製造技術に最適化した設計となっている。現行の「Intel Atom」プロセッサコアと比べ、ピーク時の性能を最大3倍、電力効率を最大5倍引き上げるとしている。
新たにOut-of-Order型の実行エンジンを採用し、CPUコアは最大8個まで拡張可能。性能向上に加え、仮想化やセキュリティ管理機能の強化を実現する命令セットを実装する。
SilvermontベースのAtomプロセッサは、タブレット端末向けの「Bay Trail」が2013年ホリデーシーズンの販売製品に搭載される見通し。スマートフォン向けの「Merrifield」は、年末までに顧客へ出荷する。マイクロサーバーやストレージ向け「Avoton」とネットワーク・通信インフラ向け「Rangeley」は、今年後半にリリースする。
また、同社ではPaul Otellini最高経営責任者(CEO)が今月退任することをすでに表明しているが(関連記事:Intel、Paul Otellini最高経営責任者が来年5月退任へ)、その後継に同社最高執行責任者(COO)のBrian Krzanich氏が任命された(Intelの過去プレスリリース)。5月16日に開催される株主総会で、正式にCEOが交代する。
[発表資料へ]