米Yahoo!は現地時間2013年4月25日、Fred Amoroso氏が会長職を辞任したことを明らかにした。同氏は6月25日に開催される株主総会まで取締役会にとどまるが、再選に立候補しない。

 株主総会後、Yahoo!の取締役会は10人構成となる。暫定会長はAmoroso氏と同じ時期に取締役会に加わった米LiveOps会長のMaynard Webb, Jr.氏が務める。

 Amoroso氏は会長に就任した際、Yahoo!が困難な移行期を乗り越えるために1年だけ務めるつもりだと取締役会に伝えたという。同氏は「過去1年におけるYahoo!の進化をたいへん誇らしく思う。Marissa Mayer最高経営責任者(CEO)を指揮官として、すばらしい幹部が揃った今、1年前に宣言したとおり、取締役会を去るのは自然なことだ」と述べている。

 Amoroso氏は2012年2月に同社取締役会に加わり、当時のCEO、Scott Thompson氏が学歴詐称問題で解任された同年5月に会長に就任した(関連記事:米Yahoo!、学歴詐称問題でCEOを解任、Third Pointから3人が取締役に )。後任のCEOには当時Global Media部門責任者だったRoss Levinsohn氏が就いたが、同年7月にMayer新CEOが誕生した(関連記事:“Googleの顔”、Marissa Mayer氏がYahoo!のCEOに就任)。

 Amoroso氏はLevinsohn氏が暫定CEOに任命された際、Levinsohn氏が恒久的CEOになることを望んでいたと伝えられている(米CNET News.comの報道)。

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