NTTドコモは2013年4月24日、ベンチャー支援プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」の参加チームを発表した。2月7日~3月11日の募集期間に124チームの応募があり、ウィルモア、GADGET、coromo、SODA、TIMERS、DecoAlbumの6チームを選んだ。各チームは今後、約5カ月間にわたってサービスを開発、洗練させていき、9月下旬に成果を発表する予定である(関連記事:ドコモが総額100億円のベンチャー支援ファンド、500 Startupsとも提携)。

 NTTドコモは今回、優位性、事業性、成長性、人材、チーム力の観点から6チームを選定した。「全体的にレベルが高く、6チームに絞るのが難しかった。質・量ともに期待以上で、選ばれなかったチームもまた次回にチャレンジしてほしい」(フロンティアサービス部長の中山俊樹執行役員)とする。参加チームには200万円の開発助成金をはじめ、共同のオフィススペースや開発環境などを提供するほか、メンターが経営や開発に関してアドバイスする。優秀なチームには出資も検討していく。

 選ばれたチームは以下の通り。

ウィルモアサービスのコンセプトは、「◯◯」を含まない食品を探して購入へとつなげる。アレルギーを持つ人が安心して食材選びができるECサービス「Easeeat(イーシー)」を計画
GADGETサービスのコンセプトは、日本初の超短篇小説レーベル。プロによる2000文字以内の短篇小説を集めたコンテンツサービス「nanovel(ナノベル)」を計画
coromoサービスのコンセプトは、1STEPのスマホホーム画面デザインと広告領域の創出。NFCなどを活用してスマートフォンのホーム画面を1STEPでデザインし、さらに広告としての活用を目指すサービス「coromo」を計画
SODAサービスのコンセプトは、楽しい写真の共有による新しいコミュニケーションの創出。様々なカメラアプリで撮影した楽しい写真を共有するサービス「Funpicty」を計画
TIMERSサービスのコンセプトは、ITの力で恋人達の素敵な関係を長続きさせる。カップルに焦点をあてたコミュニケーションサービス「Pairy(ペアリー)」を計画
DecoAlbumサービスのコンセプトは、思い出をかわいく残そう。デコ機能を使って写真を加工し、グループ内で共有するサービス「DecoAlbum」を計画

 参加チームの発表会に登壇したNTTドコモの加藤薫社長(写真)は、「NTTドコモに対して『動きが遅い』『チャレンジの姿勢がイマイチ』といった声も聞くが、様々な知恵と力を借りてスピードを速めてサービス化していく。日本初は当然として、グローバルスタンダードとなるようなサービスを育てていきたい」との意気込みを語った。

写真●参加チームの発表会の様子<br>前列中央がNTTドコモの加藤薫社長。前列左から、coromo、DecoAlbum、ウィルモア、TIMERS、SODA、GADGETの代表者。後列はメンター。
写真●参加チームの発表会の様子
前列中央がNTTドコモの加藤薫社長。前列左から、coromo、DecoAlbum、ウィルモア、TIMERS、SODA、GADGETの代表者。後列はメンター。
[画像のクリックで拡大表示]
■変更履歴
第1段落で成果の発表予定を「9月24日」としていましたが「9月下旬」の間違いです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2013/04/25 17:40]