東京エレクトロンデバイス(TED)は2013年4月23日、汎用PCサーバーを利用したスケールアウト構成のDWH(データウエアハウス)製品「TED GreenplumDBパッケージ」の製品ラインアップを刷新し、エントリーモデルとなる「シングルノードモデル」を追加した。価格(税別)は550万円からで、従来の最安価モデルの半額未満とした。

 米EMCのDWH向けデータベースソフト「Greenplum Database」とPCサーバー機をパッケージ化したシステム製品である。TEDは米EMCが開発会社の米Greenplumを買収する以前から同データベースソフトやPCサーバーとのセット製品を販売してきた。今回、このセット製品のラインアップを刷新した(関連記事:TEDがGreenplum搭載DWHパッケージを刷新、Fusion-io搭載も)。

 新たに追加したシングルノードモデルは、サーバー1台構成で動作するエントリーモデルである。これに対して、既存の三つのモデルは、いずれも最小構成時にサーバー3台構成となる(サーバー間を接続するスイッチも含む)。具体的には、SQLリクエストを受け付けるマスターサーバーが1台以上、並列分散型で動作する検索用のセグメントサーバーが2台以上となる。

 シングルノードモデルは、内蔵ストレージの違いに応じて、さらに2モデルに分かれる。「シングルノードスタンダードモデル」は、ハードディスク(HDD)を採用し、価格は1Tバイトで550万円。「シングルノードパフォーマンスモデル」は、PCI Express直結型フラッシュストレージ(米Fusion-io製)を採用し、価格は1Tバイトで800万円---である。

 既存の三つのモデル(いずれもサーバーは最小で3台)の概要と価格は、以下の通り。シングルノードモデルが登場する以前の最安価モデルが「スタンダードモデル」である。価格は3Tバイトで1200万円。「キャパシティモデル」は大容量モデルであり、価格は6Tバイトで1600万円。「パフォーマンスモデル」は性能重視モデル(米Fusion-io製のフラッシュストレージを採用)であり、価格は1Tバイトで2000万円。

 なお、TEDでは、同社が企画したパッケージ製品(TED GreenplumDBパッケージ)のほかに、米EMCのパッケージ製品「EMC Greenplum Data Computing Appliance」(DCA、関連記事:EMCジャパンがGreenplumの最新動向を説明、Q3にHadoop出荷)も販売している。