東京エレクトロンデバイス(TED)は2012年7月19日、汎用PCサーバーを利用したスケールアウト構成のDWH(データウエアハウス)製品「TED GreenplumDBパッケージ」の製品ラインを刷新した。データベースの課金モデルの変化に合わせて最小構成価格を下げたほか、用途に合わせて2種類の新モデルを追加した。性能重視モデルでは半導体ストレージを採用している。

 米EMCのDWH向けデータベースソフト「Greenplum Database」と、汎用PCサーバー機をパッケージ化した製品である(サーバー間接続用スイッチなども含む)。TEDでは、米EMCが開発会社である米Greenplumを買収する以前の2008年から同データベースソフトを扱っており、2010年4月からはPCサーバーとのセット製品も販売してきた。今回、このセット製品のラインアップを刷新した。

 新ラインアップでは、汎用モデルを「スタンダードモデル」と呼び、最小構成価格(税別、以下同)を、従来価格の2200万円(容量1Tバイト)から新価格の1200万円(容量3Tバイト)へと下げた。これは、米EMCの製品戦略によってGreenplum Databaseの課金モデルが「CPU単位+容量単位」から「容量単位のみ」へと変わったことを受けたもの。これに合わせて、ハードウエア性能やデータベース容量を減らすことなく、セット価格を下げた。

 新ラインアップではまた、新たに二つのモデルを追加した。それぞれの最小構成価格は、容量重視の「キャパシティモデル」が1600万円、性能重視の「パフォーマンスモデル」が2000万円。なお、パフォーマンスモデルでは、ストレージの一部に、TEDが販売している米Fusion-ioのPCI Expressバス直結型半導体ストレージを利用する。

 なお、今回のパッケージとは別に、2012年5月からは、BI(ビジネスインテリジェンス)用とHadoop用(分散処理用)の業務用途別パッケージも提供している。これらの最小構成価格は、以下の通り。(a)BIソフトをパッケージ化した「TED GreenplumDBパッケージBA Edition」は、1500万円。(b)Greenplum Databaseに加えてEMCのHadoopソフト「Greenplum MR」(旧称はGreenplum HD)をセットにした「TED GreenplumMRパッケージ」は、1800万円。

■変更履歴
タイトルと本文の一部、「Greenplum」と表記すべきところでスペルに誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2012/7/20 17:30]