ソフトバンクが買収を計画している米Sprint Nextelは、現地時間2013年4月22日、同社取締役会が米DISH Networkによる買収提案を審査するための特別委員会を設置した、と発表した。

 特別委員会は社外取締役によって構成され、DISHによる提案内容と、DISHから今後提出される追加情報について審査する。取締役会は特別委員会の審査結果を参考に、DISHの提案がソフトバンクとの合意において定義した“Superior Offer(より優位な提案)”となるかどうか判断する。

 Sprintとソフトバンクは昨年10月、ソフトバンクが同社を201億ドルで買収することで合意した。ソフトバンクは、Sprintの約70%の株式を取得し、Sprintを連結子会社化する計画だ(関連記事:ソフトバンクが米スプリント買収を正式発表、「ユーザー規模では既にNTTドコモを抜いた」)。一方、DISHが2013年4月15日に提示した対抗案は、買収総額が255億ドルで、68%の株式取得を目指すとしている(DISHのプレスリリース)。

 DISHは自社提案の方がソフトバンクより優位だと主張しているが、ソフトバンクは「2013年7月1日に手続きを完了する見込み」と自信を示している(米CNET News.com)。

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