アシストは2013年4月12日、システム構成済みで提供する中小企業向けのデータベースサーバー機「Oracle Database Appliance X3-2」(ODA)を対象とした支援サービス5種類を発表、同日提供を開始した。これまでも要望に応じてODA向けの支援サービスを提供してきたが、2013年3月にODAが新版(X3-2)になったことを受けて、支援サービスのメニューを初めて発表した形である。

 支援サービスの対象となるODAとは、米Oracle(日本法人は日本オラクル)が開発したデータベース専用機である。中小企業のシステム規模に合わせてデータベースソフトのOracle Databaseと、米OracleのPCサーバー/ストレージ、ネットワークスイッチを組み合わせたシステム製品として提供する。2012年2月に初期版、2013年3月に新版(X3-2)を提供開始している。

 アシストも販売代理店の1社として、ODAを販売している。アシストは従来、米Oracle(日本オラクル)がODAを商品化する以前から、「DODAI」(ドダイ)というブランド名で、独自に中小企業向けのデータベース専用機を販売してきたという経緯がある。具体的には、米Hewlett-Packard製のPCサーバー機を採用した「DODAI-h」と、米IBM製のPCサーバーを採用した「DODAI-i」である。

 ODAの登場後、アシストはODAをDODAIシリーズの中核製品として位置付け、それまでDODAI各モデル向けに提供してきた各種の支援サービスをODA向けにアレンジして提供した。さらに、かつてのDODAIシリーズを「DODAIエントリモデル」という1モデル構成へと簡素化させた(関連記事:アシストがOracle DB導入キットを簡素化、1モデル構成+オプションで提供)。

 今回、DODAIの各支援サービスをODA向けにアレンジし、2013年3月のODA新版(X3-2)の提供開始に合わせて初めて発表した。支援サービス(全5種類)の具体的なメニュー構成と価格は、以下の通りである。なお、前提となるODA X3-2の価格は、684万7000円(税込み)から。

「Oracle Database Appliance X3-2」対応サービスの概要
サービス名価格(税別)内容
Oracle Database Appliance環境構築支援100万円立ち会いによる現地設置、初期設定、動作確認、基本障害テストまで実施
Oracle Database Applianceバージョンアップ支援100万円バージョンアップの計画策定、モジュールの適用検証の実施、モジュールの適用と動作確認まで実施
DODAIコールfor ODA年額50万円からODA全般に関する問い合わせ窓口(ハードウエア、OS、クラスタソフト、Oracle Databaseの問い合わせ窓口)をアシストのサポートセンターで一元化
iDoctor監視サービス1インスタンス当たり年額84万円からデータベースの稼働状況を常時監視して障害の兆候や発生を検知。24時間365日体制でアシストのサポートセンターから対処方法を連絡
アシストあんしんサポートアカウント:データベース当たり年額60万円標準サービスの範囲を超えたサービスを4段階の契約で提供
アドバンス:データベース当たり年額120万円
プロアクティブ:データベース当たり年額480万円
プレミアム:データベース当たり年額960万円