アシストは2012年11月7日、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)である「Oracle Database」を簡単に導入できるようにハードウエアやミドルウエアをパッケージ化した導入キット「DODAI」のラインアップを刷新し、新たに「DODAIエントリモデル」として製品化したことを発表した。同日、用途を拡大する三つのオプションとともに販売を開始した。

 Oracle Databaseの導入を容易にするシステムパッケージ製品である。主に中小企業に向いており、2ノード構成のOracle Databaseサーバーシステムの構築に必要なハードウエア一式、導入サービス、保守サポートをパッケージ化している。一からシステムをそろえて構築するよりも短期間にデータベースサーバーを立ち上げられる。

 従来、DODAIは、用途に応じて、「DODAI-h」(3モデル、米Hewlett-Packerd製PCサーバー機)と、「DODAI-i」(2モデル、米IBM製PCサーバー機)、の全5モデルで構成していた。価格(税別)は、最上位モデルの「DODAI-h データベース統合基盤モデル」が5400万円からで、最下位モデルの「DODAI-i エントリモデル」が1250万円から、だった。

 今回、これらのモデルを単一のモデル「DODAIエントリモデル」に集約した。基本構成となる「標準構成」(1250万円から)をベースに、用途に応じてオプションを組み合わせて拡張する形態とした。オプションは、(1)「DBバックアップ・オプション」、(2)「データ保護オプション」、(3)「最大可用性オプション」、---で構成する。

 標準構成は、PCサーバーが「HP ProLiant DL380p Gen8」×2台、共有ストレージが「HP P2000 G3 Modular Smart Array System」×1台である。OSは「RedHat Enterprise Linux 6」または「Windows Server 2008 R2」で、ミドルウエアは「Oracle Database 11g R2」(Standard EditionまたはEnterprise Edition)と、クラスタリング技術「Oracle Real Application Clusters」(RAC)である。