日本マイクロソフトは2013年4月3日、Webサイト検証ツール「modern.ie」の日本語版サイトを公開した(写真1)。
modern.ieは、Internet Explorerのバージョン間の違いに起因するWebサイトの問題点を自動的にスキャンするツールや、Webサイトのデバッグやテストに利用できる仮想環境を提供するサービス。1月末に英語版サイトを公開していたが、同日より日本語版も利用できるようになった(関連記事:マイクロソフト、Webサイト検証ツール「modern.ie」の日本語版を3月に公開)。日本語版では、メニューやスキャン結果のメッセージ、Web標準やクロスブラウザに対応するためのTips集などが日本語化された(写真2)。
Internet Explorerについて、Microsoftが「レガシーIE」と位置付けるバージョン6~8と、現行世代のバージョン9~10の間には互換性の問題が起きやすい。modern.ieを用いれば、これらを検出できる。ほかにも、Web標準やレスポンシブWebデザイン、Windows 8対応などについての改善案が得られる。様々なOSから任意のIEバージョンをクラウドベースで検証できる仮想環境「BrowserStack」のサービスについても、英語版同様に3カ月無料で提供。Windowsだけでなく、MacやLinux上のローカル環境でテストできる仮想マシンも提供する(写真3)。
2月26日からは、Windows 7向けにも最新のInternet Explorer 10をリリースしている(関連記事:Windows 7用IE10を正式リリース、動作を20%高速化)。今後はIE10の普及が進むとみられることから、マイクロソフトはWebサイト制作者にも最新IEへの対応を呼びかけていく構えだ。