楽天のクチコミ就職情報サイト「みんなの就職活動日記」と日経コンピュータ、日経BPイノベーションICT研究所は2013年3月18日、ITベンダーやネットサービス企業を対象に調査した「IT業界就職人気ランキング」を発表した。大手メーカーの人気に陰りが見える一方で、システムインテグレータやコンサルティング会社の人気が再び高まってきている。
本調査は2014年3月卒業予定の学生を対象に、2012年12月12日から2013年2月11日まで実施。1577人から回答を得た。学生は就職志望の企業を7社以上10社まで複数回答し、その回答件数を単純合計したものが総合ランキングである。
総合ランキングの1位はNTTデータだ(表)。獲得票数は741票で、2位のNTTコミュニケーションズに倍近い差をつけた。NTTデータは調査開始以来4年連続での1位で、絶大な人気を維持している(関連記事:2013年3月卒・IT業界就職人気ランキング)。
総合順位 | 社名(獲得票数) |
---|---|
1位 | NTTデータ(741票) |
2位 | NTTコミュニケーションズ(393票) |
3位 | 野村総合研究所(356票) |
4位 | 楽天(303票) |
5位 | アクセンチュア(302票) |
6位 | 富士通(299票) |
7位 | 伊藤忠テクノソリューションズ(281票) |
8位 | 日本ユニシス(278票) |
9位 | SCSK(271票) |
10位 | ヤフー(262票) |
4位以降は接戦だ。4位の楽天と5位のアクセンチュアは1票差、同社と6位の富士通は3票差、7位の伊藤忠テクノソリューションズと8位の日本ユニシスも3票差など、わずかな票差が続く。アクセンチュア(5位)、日本ユニシス(8位)、SCSK(9位)がトップ10に入ったのは、調査開始以来初めてのことである。
コンサルティング会社やシステムインテグレータが順位を上げる一方で、前年よりも人気を落としたのが大手ITメーカーである。前回2位の富士通は6位、前回6位のNECは11位とトップ10入りを逃した。ほかにも日立製作所は前回13位から16位へ、日本IBMは7位から23位へ落ちた。
11位から100位までの総合ランキングは、日経コンピュータ2013年3月21日号と、「みんなの就職活動日記」のWebサイトで公表する。このほか日経コンピュータ本誌では、企業分野別、志望理由別、志望職種別、独立・起業志向別などの人気ランキングも掲載する。