画面●2013年3月4日の売買停止に関する大阪証券取引所の謝罪文
画面●2013年3月4日の売買停止に関する大阪証券取引所の謝罪文
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 大阪証券取引所は2013年3月4日にデリバティブ(金融派生商品)売買システムで約4時間にわたって取引がストップしたトラブル(速報記事)について、同日夕方、大証内で藤倉基晴社長らが記者会見を開いて経緯を説明するとともに謝罪した。Webサイトにも一般向けに短い謝罪文を出した(画面)。

 3月5日の取引は平常通り行われている。

 3月5日までに判明している調査結果によると、4日午前に、まず「日経225オプション」の売買サーバーに関わる障害が発生。この後、これ以外のデリバティブ商品のサーバーについても、証券会社からサーバーへのログインに失敗する症状が出たため、大証はすべてのデリバティブを売買停止にした。

 当該「日経225オプション」売買サーバーについては、異常が出ていた一部のプロセスを再起動することで復旧し、他のサーバーの症状も解消したため、4日午後に取引を再開した。5日にも正常に稼働している

 ひとまず取引が正常化したものの、そもそも、なぜ「日経225オプション」売買サーバーに障害が発生したかという根本原因についてはまだ判明していない。「引き続き詳細な調査中を続けていく」(大証広報担当)としている。