米カリフォルニア州サンノゼの連邦地方裁判所は現地時間2013年3月1日、米Appleと韓国Samsung Electronicsのあいだで争われているモバイル関連の特許侵害訴訟において、昨年8月に下した判決を見直す判断を示した。損害賠償の4割以上について新たに審理する。

 両社間の係争では、2012年8月24日に、同連邦地裁はSamsungによる特許侵害行為を認め、約10億5000万ドルの損害賠償支払いを命じる判決を下した(関連記事:AppleがSamsungとの特許侵害訴訟で勝利、損害賠償は10億5000万ドル)。

 しかし今回、Lucy Koh判事は特許侵害の対象とされている一部製品に関して、損害賠償額を再計算する必要があると判断。「Galaxy Prevail」「Gem」「Indulge」「Infuse 4G」「Galaxy SII AT&T」「Captivate」「Continuum」「Droid Charge」「Epic4G」「Exhibit 4G」「Galaxy Tab」「Nexus S 4G」「Replenish」「Transform」を対象にした4億5051万4650ドルについて新たな審理を行う意向を示した。

 英メディアの報道(Financial Times)によると、賠償額はApple側の証人である専門家の計算法に基づいて算出されたが、例えばGalaxy Prevailに対する賠償額約5800万ドルなどは「法的に容認しがたい理論に基づいている」とKoh判事は見なしている。

 一方、「Galaxy Ace」「Galaxy S(i9000)」「Galaxy S II i9100」「GalaxyTab 10.1 WiFi」「Galaxy Tab 10.1 4G LTE」「Intercept」「Fascinate」「Galaxy S 4G」「Galaxy S IIShowcase」「Mesmerize」「Vibrant」「Galaxy S II Skyrocket」「Galaxy S II Epic 4G Touch」「Galaxy SII T-Mobile」を対象にした賠償額5億9890万8892ドルについては有効とした。

[文書共有サイト「Scribd」に掲載された発表資料]