富士通は2月25日からスペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2013」にブースを出展し、企業向けWindows 8タブレットのXi対応モデルや、「らくらくスマートフォン」の仏Orange向けモデルなどを展示した(写真1)。
MWCの基調講演会場に最も近い位置に大型のブースを構え、多数の来場者を集めた。
企業向けのWindows 8タブレットにXi対応モデルを追加
富士通は企業向けのWindows 8タブレット「ARROWS Tab Q582/F」にNTTドコモの「Xi」対応モデルを追加(写真2)。実機の展示はMWC2013が初めてとなる。個人向けモデル「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」(関連記事)として知られる防水のWindows 8タブレットだ。
従来のWiFi版では、SIMカード用とみられるスロットがふさがれていた。しかしMWCの展示機ではこれが利用可能となっており、実際にSIMカードが挿入されていた。対応するSIMカードの形状はMicroSIMサイズとなっている(写真3)。
Xiに対応し、受信時最大75Mbps、送信時最大25Mbpsの通信が可能。展示機のデバイスマネージャを見てみると、従来のWiFi版にはないネットワークアダプタとして「EM7700」の存在が確認できた。現時点ではNTTドコモ向けのモデルとなっており、海外向けの展開予定はない。しかしブース担当者は、「LTEに対応した防水のWindows 8タブレットとしてMWCの来場者にアピールしたいと考えている」として、海外展開へも意欲を見せた。
なお、現時点では企業向けにのみ展開し、個人ユーザー向けに店頭で販売することは想定していない。これはドコモの判断によるもので、「もしドコモから個人向けにも提供したいとオファーがあれば、富士通としてはすぐに対応できる」(ブース担当者)とのことだ。