米ForeSeeと米American Customer Satisfaction Index(ACSI)は現地時間2013年2月26日、米国におけるeコマースの顧客満足度調査結果を発表した。それによるとオンライン小売部門ではAmazon.comがeBayやNetflixを上回り、前年に続きトップになった。

 2012年におけるeコマースの平均顧客満足度指数は100点満点中82点で前年調査の81点から1.2%上昇した。Amazon.comの顧客満足度は85点で前年の86点から1%低下したが、首位を維持した。

 2位はNeweggで84点、この後、eBay(関連記事)の83点、Overstockの81点、Netflixの75点と続いた。このうち前年から満足度が上昇したのはeBayとNetflix。Netflixは、値上げを行ったことが要因となって2011年に14%低下したが、2012年は1%上昇した。ACSIによると、映画のストリーミング配信の競争が激化しているなか、Netflixは独自コンテンツの提供などに力を入れて健闘している。

 ASCIは毎年、10の経済部門、47の業種で事業展開する約230社の企業について7万人の消費者からデータを集め、米ミシガン大学ビジネススクールが開発した顧客満足度指数ACSIを用いてリポートを作成している。このうちForeSeeがeコマース、eビジネス部門の調査のスポンサーとなっている。

 今回のリポートでは併せて「金融サービス」と「旅行サービス」の顧客満足度も公表した。これによると、金融サービスの平均顧客満足度指数は78点で前年の76点から2.6%上昇した。金融サービスで満足度が最も高かったのはFidelity(78点)で、この後Charles Schwab(77点)、TD Ameritrade(77点)などが続いた。

 旅行サービスの平均顧客満足度指数は同2.6%減の76点。トップはExpediaとOrbitzでいずれも76点。Travelocityが75点、Pricelineが74点だった。

[ForeSeeの発表資料]
[ACSIの発表資料]