米Dellが現地時間2013年2月19日に発表した2013会計年度第4四半期(2012年11月~2013年1月)の決算は、売上高が143億1400万ドルで前年同期から11%減少した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は5億3000万ドルで同31%減少、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同30%減の0.30ドルだった。営業利益は6億9800万ドルで同25%減少した。

 非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比23%減の7億200万ドル、希薄化後EPSは同22%減の0.40ドル、営業利益は同17%減の9億5400万ドルとなる。

 米メディアの報道(Forbes)によると、第4四半期業績のアナリスト予測は売上高が141億2000万ドル、非GAAPベースのEPSが0.39ドルだった。Dellの決算はこの予測をかろうじて上回った。

 製品カテゴリー別の売上高は、サーバーおよびネットワーキングが26億2300万ドルで前年同期比18%増加し、中でもネットワーキングは同42%成長した。一方、モビリティ製品は36億7400万ドルで同25%減少、デスクトップパソコンは31億9600万ドルで同14%減と、いずれも大幅に低迷した。ソフトウエアと周辺機器は同11%減の22億7500万ドル、サービス関連は同3%減の21億1200万ドル、ストレージは同13%減の4億3400万ドルだった。

消費者向けは24%の大幅減

 分野別の業績を見ると、大企業向けの売上高は前年同期比7%減の46億5300万ドル。中小企業向けは同5%減の33億9600万ドル。公益事業向けは同9%減の34億7300万ドル。消費者向けは同24%減の27億9200万ドルだった。

 同時に発表した2013会計年度通年(2012年2月~2013年1月)の決算は、売上高が前年度比8%減の569億4000万ドル、GAAPベースの純利益は同32%減の23億7200万ドル、希薄化後EPSは同28%減の1.35ドル。営業利益は同32%減の30億1200万ドルだった。

 なおDellは、設立者兼最高経営責任者(CEO)のMichael Dell氏とプライベートエクイティ会社の米Silver Lake Partnersを中心とする企業連合が同社を買収し、非公開化することを2月5日に発表している(関連記事:Dell、約244億ドルで株式非公開化へ、Microsoftが20億ドルを融資)。

[発表資料(プレスリリース)]
[決算表(PDF文書)]