米Microsoft傘下のSkypeは現地時間2013年2月15日、Microsoftのインスタントメッセージング(IM)サービス「Windows Live Messenger」の廃止に関する具体的な日程を明らかにするとともに、Skypeサービスへの移行を強く促した。

 Microsoftは2012年11月、Messengerサービスを2013年第1四半期を目処に終了する方針を発表していた(関連記事:MSがWindows Live Messengerを終了、ユーザーをSkypeに移行)。なお、Messenger廃止の対象に中国本土は含まれていない。

 今回の発表によると、Windowsパソコン向けMessengerを4月8日より段階的に廃止し、4月30日ごろに終了する。英語版から着手して、最後にブラジル系ポルトガル語版で完了する。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると、まず数千万人におよぶMessengerユーザーの約1%に相当するテストグループを対象に、3月15日にMessengerを終了する。

 モバイル版Messengerの終了日程については明らかにしていないが、モバイル向けSkypeをダウンロードしてMicrosoftアカウントでサインインするよう同社は勧めている。

 SkypeサービスはMessengerで慣れ親しんだ機能のほか、IMの会話履歴表示、IMの編集や削除、ファイルや連絡先情報の共有、「Facebook」ユーザーとのビデオチャットやIM送受信、グループでのビデオチャットといった機能を提供する。WindowsおよびMac向けクライアントの新版が2月13日にリリースされている(関連記事:Skype、WindowsとMac向けクライアントの最新版をリリース)。

 複数の米メディア(ZDNetCNET News.comなど)は、Skypeがビデオメッセージ機能のベータ版を米国と英国など一部の国でリリースしたと報じている。同機能では、最大3分間の動画を送受信できる。AndroidやiOS搭載端末、およびMacでSkypeを使用しているユーザーは、メッセージボックス内でビデオメッセージを受信して再生できる。Windowsデバイスではリンクを受信はできるがメッセージボックス内再生には対応しておらず、ビデオメッセージ送信は4月下旬から利用可能になる見込み。

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