写真●HP RP7 Retail System Model 7100の外観
写真●HP RP7 Retail System Model 7100の外観
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 日本ヒューレット・パッカードは2013年2月14日、外観デザインを重視したPOS(販売時点情報管理)端末「HP RP7 Retail System」の新機種「Model 7100」(写真)を発表した。既存機種「Model 7800」(関連記事)よりも省電力型のCPUを搭載し、本体に空調ファンなどを備えないファンレス仕様とした。2月21日に販売を開始し、3月下旬から出荷する。

 汎用パソコンをベースとしながらディスプレーを一体化するなど、小売店に合わせて見栄えを最重視したPOS端末である。ディスプレーは15インチスクエア。可動式アームで本体の基底部とつながっており、角度などを変えられる。さらに、ディスプレーの周囲にケーブルを使うことなく、カードリーダーなどのUSBデバイスを装着できる。

 デザインや周辺機器などは、既存機種のModel 7800に準じる。今回の新機種では、CPUをより省電力タイプにしたことでファンレスを実現した。具体的には、消費電力10WのCeleron 870UEを搭載した(既存のModel 7800はCeleron G540またはCore i3-2120を搭載)。ストレージもSSD(ソリッドステートドライブ)を標準で搭載した。

 ファンレス仕様によってきょう体の密閉性を高めたことで、IEC保護等級IP54に適合する防塵性と防水性を確保した。ほこりの飛散や塵、水滴などの侵入を防ぐことができるので、飲食店などの水回りに近い設置環境にも向くとしている。

 価格(税込み)は、OSにWindows Embedded POSReady 2009(Windows XPベースの組み込みOS)を採用したモデルが19万4250円、OSにWindows 7 Professional(32ビット)を採用したモデルが20万4750円。