写真1●HP RP7 Retail System Model7800の外観
写真1●HP RP7 Retail System Model7800の外観
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写真2●日本ヒューレット・パッカードでクライアントソリューション本部長を務める九嶋俊一氏(HP RP7とは別製品で、今後出荷するモバイル型POS端末を手に持つ)
写真2●日本ヒューレット・パッカードでクライアントソリューション本部長を務める九嶋俊一氏(HP RP7とは別製品で、今後出荷するモバイル型POS端末を手に持つ)
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2012年7月20日、小売り店舗向けに、外観の見栄えの良さを重視したPOS(販売時点情報管理)端末の新製品を発表した。名称は「HP RP7 Retail System Model7800」(写真1)。7月26日に販売を開始し、9月下旬に出荷を開始する。

 汎用のパソコンをベースとしたPOS専用機でありながら、見た目を重視した。「モノを買う所ではカッコ良さが一番重要」と、同社クライアントソリューション本部長の九嶋俊一氏(写真2)は力説する。小売り店舗は一般的に、一般消費者の感性に訴求するために店舗内の見栄えを重視している。新機種は、こうした場面でも違和感なくなじむという。

 デザイン上の主な特徴は、以下の通り。パソコン本体のディスプレイは15インチスクエア(1024×768)で、抵抗式のタッチパネルを搭載する。このディスプレイは可動式アームで基底部とつながっており、角度などを変えられる。カードリーダーなどのUSBデバイスは、本体ディスプレイの周囲にケーブルレスで接続し、本体と一体化できる。

 本体と一体化する専用の周辺機器として、指紋リーダー、磁気カードリーダー、Webカメラ、の3種類を用意した。いずれも本体ディスプレイの左サイド、右サイド、上部、にそれぞれ装着して一体化できる。メインディスプレイとは逆向きに、顧客閲覧用のディスプレイを追加することも可能である。

 POS専用機として、周辺機器を接続するための多数のポートを備える。USB 2.0×7、12V電源供給USB×2、24V電源供給USB×1、RJ-12(キャッシュドロアー用)×1、RS-232-C(シリアル)×2、パラレル×1、PS/2×1、DC(電源)入力×1、DC出力×1、などである。このほか、ネットワーク(1000BASE-T)×1、外部ディスプレイ(DVI-I)×1、音声×1、マイク×1、を備える。

 プリインストールOSは、Windows XPをベースとしたPOS端末向けの組み込み版「Windows Embedded POSReady 2009」か、汎用の「Windows 7 Professional」のいずれかを選択する。CPUは、Celeron G540(2.5GHz)か、Core i3-2120(3.30GHz)を選択する。OSとCPUの組み合わせによって、全4種類の基本モデルを用意した。

 価格(税込み)は、最安価モデル(OSがXPベース、CPUがCeleron)で、17万8500円。最も高価となる組み合わせ(OSがWindows 7、CPUがCore i3)で、23万1000円。