写真●MEANSファイルサーバスリム化ソリューションの画面
写真●MEANSファイルサーバスリム化ソリューションの画面
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 日立ソリューションズは2012年12月10日、不要ファイルの削除を促すことでファイルサーバーのデータ量を削減するソフト「MEANSファイルサーバスリム化ソリューション」(関連記事写真)の新版を発表した。12月14日に販売開始する。新版では、一定期間内にアクセスされたファイルを抽出して重要ファイルを絞り込めるようにした。

 この製品は、ファイルサーバーのデータ量を減らすためのソフトである。ファイルサーバーを監視し、エンドユーザーに不要ファイルの候補を示し、削除を促す。ファイルが不要がどうかは、一定期間更新されていないファイルを抽出したりして判断する。オプションを適用すると、削除を促すだけでなく、ルールに合致したファイルを自動的に削除する運用もできる。

 今回の新版では、アクセス/更新されていないファイルの抽出ではなく、これとは反対に、指定した期間内にアクセス/更新されたファイルだけを抽出し、指定したフォルダーにコピーする「高速ファイルコピー機能」を追加した。本当に必要なファイルを絞り込むことで、遠隔レプリケーションによるBCP(ビジネス継続計画)用途に利用できる。

 さらに、ファイルが必要かどうかを判断する材料を拡大した。具体的には、NRIセキュアテクノロジーズの文書管理ソフト「SecureCube / Labeling」との連携機能を追加した。同ソフトは、オフィス文書/PDFなどの保存時に「社外秘」などのラベル(機密レベル)を付与するソフトである。今回、同ソフトが付与した機密レベルを、不要ファイルの判断に利用できるようにした。

 新版では、不要ファイルを自動的に削除するオプションも強化し、「MEANS自動スリム化運用オプション拡張版」とした。今回の拡張版では、内部処理の多重化によって、処理速度を高速化した。これにより、ファイルの移動時間を従来の約6分の1に短縮(16万ファイルの移動に74時間かかっていたところを12時間に短縮)したという。

 価格(税込み)は、本体が、200万ファイルまでで115万5000円、400万ファイルまでで210万円、1000万ファイルまでで315万円、3000万ファイルまでで525万円。オプションは、MEANS自動スリム化運用オプション拡張版が52万5000円。なお、アクセスログ管理ソフト「ALog ConVerter」(102万9000円から)と連携するためのオプション「MEANSアクセスログ連携オプション」は、52万5000円から。同オプションを使うと、ファイルアクセス状況を収集する頻度を高め、判断に必要な情報を毎日更新できるようになる。