写真●MEANSファイルサーバスリム化ソリューションの画面
写真●MEANSファイルサーバスリム化ソリューションの画面
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 日立ソリューションズは2012年9月25日、不要ファイルの削除を促すことでファイルサーバーのデータ量を削減するソフトの新版「MEANSファイルサーバスリム化ソリューションV4」(写真)を発表した。9月26日に販売開始する。新版では、ファイルが不要かどうかを判断するためのインデックス情報を効率よく収集し、大量のファイルに対しても鮮度の高い判断が下せるようにしたとしている。

 ファイルサーバーのデータ量を削減するためのソフト。エンドユーザーに不要ファイルの候補を示し、削除を促す。オプションで、ルールに合致したファイルを自動削除する運用もできる。ファイルが不要がどうかは、企業内のファイルサーバー群を監視して判断する。一定期間更新されていないファイルを抽出したりして判断する。文書タイトルを判断基準に含めることもできる。

 エンドユーザーは、Web画面から不要ファイルの閲覧/操作ができる。この画面では、不要ファイルの候補の提示のほか、選択したファイルと内容が同一のコピーファイルをリストアップしたり、ファイル名が類似するファイルを提示したりすることも可能である。Web画面からは、ディスク使用容量の推移や不要ファイルの候補件数などをまとめた統計レポートも閲覧できる。

 今回の新版では、ファイルサーバーなどのイベントログを取得して加工するアクセスログ収集/管理ソフト「ALog ConVerter」(関連記事、網屋が開発)と連携し、不要ファイルの判断にALog ConVerterが加工/出力したログを利用できるようにした。このためのオプション「MEANSアクセスログ連携オプション」を追加した。

不要ファイルか否かを直近の情報で判断

 ALog ConVerterのログ分析/加工機能を使って、エンドユーザーからアクセスされたファイルだけを抽出する。これにより、ファイルインデックスのサイズと収集時間が減るという仕組み。同社によれば、1000万ファイルを超える規模の環境でも、毎日インデックスを収集/更新できるようになる。鮮度の高いインデックス情報を利用することで、より効率よく不要ファイルかどうかを判断できる。

 新版ではまた、エンドユーザーに対する「躾」(しつけ)となる機能も追加したとしている。具体的には、Web画面で不要ファイルを提示して削除を促すだけでなく、ファイルサーバーの使用状況に関する定例レポートを、個々のエンドユーザーにメールで通知する。エンドユーザーは、これを見ることで、ファイルサーバーをどのように使っているのかを知ることができる。

 価格(税込み)は、200万ファイルまでが115万5000円、400万ファイルまでが210万円、1000万ファイルまでが315万円、3000万ファイルまでが525万円。MEANSアクセスログ連携オプションは、52万5000円から。なお、同オプションの前提となるALog ConVerterは102万9000円から。