写真●Facebookが全開発者向けに提供を始めたモバイルアプリ宣伝広告サービス「Mobile App-Install Ads」の利用イメージ写真(同社開発者向けブログから引用)
写真●Facebookが全開発者向けに提供を始めたモバイルアプリ宣伝広告サービス「Mobile App-Install Ads」の利用イメージ写真(同社開発者向けブログから引用)
[画像のクリックで拡大表示]

 米Facebookは現地時間2012年10月17日、モバイルアプリケーションを宣伝するモバイル広告サービス「Mobile App-Install Ads」(写真)をすべての開発者向けに提供すると発表した。同サービスは、8月より限定ベータテストを実施していた(関連記事)。

 Mobile App-Install Adsでは、アプリケーション開発者がモバイルアプリケーションやモバイルゲームのインストールを促す広告を、米Appleの「iOS」および米Googleの「Android」を搭載した端末ユーザー向けに配信できる。

 ユーザーがiOSまたはAndroid端末上でFacebookのニュースフィードなどに表示された広告をクリックすると、該当するアプリケーションが端末にインストールされていない場合、端末種別に応じてそれぞれのアプリケーションストア(「App Store」あるいは「Google Play」)に誘導される。

 開発者は、ダッシュボード機能「App Dashboard」で宣伝したいモバイルアプリケーションと対象ユーザーの属性(地域、年齢、端末プラットフォームなど)を指定する。広告料金はクリック単価(CPC)ベースを採用し、1日当たりの予算上限と入札価格もApp Dashboardから設定できる。

 広告効果の測定データも追跡可能。ただし、広告効果を測定するには対象のモバイルアプリケーションを最新のFacebookソフトウエア開発キット(SDK)で更新する必要がある。

 Facebookは、今後数カ月にわたってMobile App-Install Adsの改善に取り組み、対象アプリケーションを未使用のユーザーに対してのみ広告を表示するほか、ユーザーがFacebookを離れることなくインストールを行える仕組みの提供を目指すとしている。

 同社によると、ベータテストに参加した米TinyCoでは、既存のモバイルチャネルと比べ、クリックスルー率(CTR)が50パーセント増加し、実際にインストールに至るコンバージョン率も上昇したという。

[発表資料へ]