写真1●アプリがないときにはアプリストアへ誘導
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写真2●ダッシュボード機能でユーザーの属性を指定する
写真2●ダッシュボード機能でユーザーの属性を指定する
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 米Facebookは現地時間2012年8月7日、新たなモバイル広告「Mobile App-Install Ads」の限定ベータテストを行うと発表した。「iOS」および「Android」向けモバイルアプリケーションのインストールをユーザーに促す広告を、Facebookのモバイルサイトに掲載する。

 ユーザーが広告をクリックすると、そのモバイルアプリケーションが端末にインストールされていなければ、米Appleの「App Store」あるいは米Googleの「Google Play」にユーザーを誘導する(写真1)。ユーザーにモバイルアプリケーションの利用を促し、開発者の事業機会拡大を支援するとしている。

 開発者は、ダッシュボード機能「App Dashboard」で宣伝したいモバイルアプリケーションと対象ユーザーの属性(地域、年齢、端末のプラットフォームなど)を指定する(写真2)。広告料金はクリック単価(CPC)ベースを採用し、1日当たりの予算上限と入札価格もApp Dashboardから設定できる。広告効果の測定データも閲覧可能。

 米メディアの報道(Forbes)によると、Mobile App-Install Adsは、ユーザーのニュースフィード内に「Try These Games」という広告枠で表示される。

 Facebookは増加するモバイルアクセスを収益に結びつけられるかどうかが今後の事業を左右すると見られている。同社が7月31日に米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書(Form 10-Q)では、6月30日時点で5億4300万人のモバイルMAU(月間アクティブユーザー数)のうち、約1億200万人はモバイル端末(モバイルアプリケーションとモバイルサイト経由)からしかアクセスしていないことを明らかにした(関連記事:Facebook、月間アクティブユーザーの約8.7%が重複または偽アカウント)。

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