日立ソリューションズは2012年10月17日、オープンソースの活用によってライセンス費用を抑えたデスクトップ仮想化(VDI)ソフト「VERDE」(関連記事)の販売を、10月18日から開始すると発表した。開発会社は米Virtual Bridgesであり、国内1次販売代理店はオリゾンシステムズである。日立ソリューションズは、日本IBMなどと同様に、2次代理店としてVERDEを販売する。価格はオープン。

 Linux(KVM)上で動作するVDIソフトである。画面情報端末プロトコル(SPICE、RDP、NX)を介して、KVM上のWindowsデスクトップまたはLinuxデスクトップを遠隔操作できるようにする。VERDEに接続する端末側のソフトは、Java環境やスマートフォン上で動作する。

 VDIに求められる機能を一通り備える。例えば、仮想デスクトップ機の動作環境(サーバー仮想化ソフト)や、端末と仮想デスクトップ機をひも付けるコネクションブローカー機能といった基本機能を備えるほか、仮想デスクトップイメージの共通化によるストレージ領域の節約や、仮想デスクトップイメージのダウンロードなどが可能である。

 VERDEの特徴は、ライセンス価格が安いことである。オープンソースの採用などによって費用を抑えているという。1次販売代理店であるオリゾンシステムズが2011年11月に開催した記者発表会における表現では「同一構成の競合製品(XenDesktopやVMware View)より40%ほど安い」としている。日立ソリューションズによれば価格はオープンである。