米Microsoftは現地時間2012年10月16日、ストレージベンダーの米StorSimpleを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。StorSimpleはクラウドサービスと連携するハイブリット型ストレージ製品を手がけている。

 MicrosoftはStorSimpleのクラウドストレージを獲得することで、クラウド事業の拡大と顧客のクラウド移行支援を推進できるとしている。Microsoftによると、StorSimpleの顧客のほとんどがIT関係で、Microsoftの「Windows Azure」(関連記事)を主要ストレージ環境として導入しているという。

 StorSimpleは3年半前に設立された新興企業。同社ソリューションは、プライマリストレージ、バックアップ、アーカイブ、障害復旧などのデータ管理機能をクラウドサービスと統合することで、企業がストレージコストやデータ保護の最適化とより迅速な対応を実現できるようにする。データのスナップショットをクラウド上に保存する機能により、障害が発生した場合に即座にデータを復旧できるとしている。StorSimpleの製品はWindows Azureのほか、米VMwareのクラウドプラットフォームに対応する。

 なお、両社ともに買収金額や手続き完了時期などについては明らかにしていない。

[発表資料(Microsoftのプレスリリース)]
[発表資料(StorSimpleの公式ブログ)]