写真●AtermWR8165Nの外観
写真●AtermWR8165Nの外観
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 NECとNECアクセステクニカは2012年9月25日、同社では最も小型となる手のひら大の無線LANルーター機器「AtermWR8165N(STモデル)」(写真)を発表した。10月上旬から発売する。併売する既存製品「AtermWR8160N」と比べて機能を簡略化する一方、体積を約60%削減した。価格はオープンだが、市場推定価格は4000円前後(USB無線子機とのセットで6000円前後)。

 幅34mm×高さ109mm×奥行76mmで、重さは0.2kg。電源やバッテリーは内蔵せず、外部ACアダプター(AC100V)から供給する。消費電力は最大3Wで、既存のAtermWR8160N(6W)の約半分に抑えた。有線のネットワークインタフェースはWAN×1、LAN×1(3ポートのスイッチングハブ)で、合計で4個の100BASE-TX(RJ-45)ポートを搭載する。無線LANは、IEEE802.11b/g/nで、アンテナを内蔵する。

 同社のこれまでの無線LAN製品と機能は大きくは変わらない。例えば、本機種も本体に商品識別用のQRコードを印刷している。同社がスマートフォン用に無償配布している設定自動化アプリ「AtermらくらくQRスタート」を使ってQRコードを読み取ることで、設定を自動化できる。

 ただし小型化のために省略した機能もある。主なものとしては、無線LAN機能をオフにする省電力用のボタンを省略した。このボタンは2009年5月出荷のAtermWR8150N(関連記事)から装備されたものであり、無線LAN機能をボタン操作だけで強制的にオフにできるもの。一方、ソフトウエア設定によって時間帯に応じて無線LAN機能を自動的にオン/オフする機能は、これまで通り利用できる。