米Googleは現地時間2012年5月30日、独自SNS「Google+」と地域の口コミ情報を組み合わせた地域情報サービス「Google+ Local」の提供開始を発表した。Google+に追加された「Local」タブからアクセスするほか、モバイル端末からも利用できる。

 Google+の左側に設けられたLocalタブを開き、特定の場所を検索したり、気分に合う場所を閲覧したりできる。任意のレストランや美術館などをクリックすると、店舗の基本情報や画像、地図、レストランガイド「Zagat」の評価、知人によるレビューなどを掲載したGoogle+ページが表示される。

 ZagatはGoogleが2011年9月に買収した米Zagat Surveyが発行するガイドブック(関連記事:Google、レストランガイドの「Zagat」を買収、地図サービスに統合へ)。レストランのほか、ホテル、劇場、映画などを、食事やサービス、内装、コストごとに30段階で評価しており、Google+ Localでこれら格付けと概要を閲覧できる。

 Google+のサークル内のユーザーが投稿した関連コメントも表示され、店を選ぶ際の参考にすることができる。自身の感想や写真をアップロードして公開すれば、他のユーザーの参考になる。

 また、他のGoogleサービスとも統合され、「Google Search」や「Google Maps」からもGoogle+ Localの情報にアクセスできる。Android端末上のGoogle Mapsでも同様に利用可能。近いうちにiOS端末向けにも提供する予定。

 事業経営者などは引き続き「Google Places for Business」を通じて掲載情報を管理できる。まもなく地域向けGoogle+ページのソーシャル機能を最大限活用し、いっそう簡単に掲載情報の管理を行えるようになると、Googleは予告している。

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