SCSKの福永哲弥常務は2012年5月1日、AIJ投資顧問に運用を委託していた年金資産が毀損(きそん)した問題で「訴訟の是非も含めてあらゆる手段を検討している」ことを明らかにした。

 同社はAIJ問題で旧CSKの年金資産が毀損した。今後は旧・住商情報システムの株や債券を中心にした低リスクの運用方針や体制を、CSK側の年金運用にも適用していくという。「外部コンサルタントの利用も含めて検討している」(福永常務)。

 SCSKは2012年3月期、「年金資産消失に伴う損失」として特別損失54億6400万円を計上した(関連記事)。