富士通は2012年4月16日、IFRS(国際会計基準)に対応した連結会計ソフト「SUPER COMPACT Pathfinder」の新版V10L04(IFRSアドプション版2nd)を発表した。連結決算データをExcelから直接入力可能にしたほか、分析や注記情報収集の機能を強化した。2012年4月27日に出荷を開始する。

 SUPER COMPACT Pathfinderは、Excelを利用した連結会計ソフト。富士通システムズ・イーストが開発した。日本で最初にIFRSを任意適用した日本電波工業が利用している(関連記事:日本電波工業:システム刷新で国内初適用を実現)。2011年4月からは、富士通自身も利用しているという。

 新版では、子会社からの連結決算データの収集方法として、(1)富士通のERP(統合基幹業務システム)パッケージ「GLOVIA」シリーズの「GLOVIA smart 会計」「GLOVIA SUMMIT GM」との連携、(2)Web画面からの入力、(3)Excelファイルのアップロードに加えて、Excelからの直接入力---を可能にした。データ入力効率を上げるのが狙いだ。

 分析機能ではExcelのアドイン関数を使って、連結数値や文字情報を任意のフォーマットでセル単位で出力可能にした。決算方針などの注記情報を収集し、Excelの帳票として利用できるようにする機能も追加した。

 価格は240万円から。今後3年間で300セットの販売を目指す。