米Microsoftは現地時間2012年2月1日、Windowsハードウエア向けのジェスチャー入力コントローラー「Kinect for Windows」の提供を開始した（写真）。Kinectのセンサーや機能を利用した商用アプリケーションを開発するためのソフトウエア開発キット（SDK）の正式版（バージョン1.0）も公開した。
Kinect for Windowsは米国や日本を含む12カ国で発売する。「Windows 7」「Windows Embedded Standard 7」「Windows 8（開発者向けプレビュー版）」をサポートし、米国では希望小売価格249ドルで販売する。また、年内に教育機関向けを149ドルでリリースする予定という。Microsoftによると、米United Health Group、米American Express、米Mattel、スペインTelefonica、トヨタ自動車などがKinect for Windows対応アプリケーションの開発を進めており、25カ国の300社以上がKinect対応アプリケーションの構築を検討、あるいは着手している。
Microsoftはゲーム機「Xbox 360」専用のKinect（「Kinect for Xbox 360」）を2010年11月にリリースし、最初の1年で1800万台以上を販売した。2011年6月に非商用目的に限定したSDKを公開し、同年11月に商用版SDKをリリースする計画を明らかにしていた（関連記事：Microsoft、「Kinect」のSDKを商用アプリ開発向けに来年公開）。
SDK 1.0では、同一コンピュータに最大4つのKinectの接続が可能になったほか、最短40cmの対象物を認識する近距離モードをサポートし、音声認識性能を向上する。SDK 1.0は専用サイトからダウンロードできる。
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