写真1●NokiaブースはLumiaのタイルを基調としたデザインになっていた
写真1●NokiaブースはLumiaのタイルを基調としたデザインになっていた
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 2012年1月10日から13日まで米国ラスベガスで開催された「2012 International CES」の展示会場において、Microsoftと戦略的な提携を結んでいるNokiaが出展していた。このNokiaブースでは、米国市場向けのWindows Phone端末を中心に展示した(写真1)。

 NokiaブースはLumiaシリーズのカラフルなタイルを基調としたデザインで統一されていた。ブース内では、今回のCESに併せて発表したLumia 900に加え(関連記事)、Lumia 710/800という3種類のWindows Phoneと、関連するアクセサリが展示されていた。

Lumia 710/800の米国モデルを展示

写真2●Lumia 710の展示
写真2●Lumia 710の展示
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 このうち、Nokia Lumia 710はアジア地域で発売中のミドルレンジモデル(写真2)。米国向けのはじめてのNokia製Windows Phone端末として、CES期間中の1月11日に米T-Mobileより発売された。

 米国モデルではクアッドバンドGSMに対応し、W-CDMAの周波数はT-Mobileの1700MHzに加え、850/1900/2100MHzにも対応する。それ以外のスペックはアジア向けのLumia 710と同等で、CPUはMSM8255 1.4GHz、メモリーは512Mバイト。Nokiaのミドルレンジである700番台となり、ストレージは8Gバイト、カメラは5メガピクセルとなっている。画面はLumia 800と同じ3.7インチで、ゴリラガラスを採用。画面解像度はWindows Phone端末で共通の480×800ピクセル(WVGA)で、クリアブラックTFTとなっている。戻る・スタート・検索の各ボタンは物理的に押し込むタイプ。サイズは62.4×119.0×12.5mmで、重さは126グラム。マイクロSIMを採用する。

写真3●ラスベガス市内のT-MobileストアではすでにLumia 710を販売していた
写真3●ラスベガス市内のT-MobileストアではすでにLumia 710を販売していた
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 T-Mobileが販売するモデルはブラックとホワイトの2色。バッテリーカバーはいずれもブラックとなっている。バッテリーカバーは、ブラックの他にシアン、マゼンタ、イエロー、ホワイトの全5色が用意されている。店頭での発売時期は未定とのことだったが、すでにラスベガス市内にあるT-Mobileのショップに在庫が入荷しており、価格は2年契約時で49.99ドル、端末のみの場合だと349.99ドルとなっている(写真3)。米国以外ではカナダのRogers向けにリリースされることが発表されている。

写真4●アンロック版として発売予定のLumia 800
写真4●アンロック版として発売予定のLumia 800
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 もう一つのNokia Lumia 800は、当初ヨーロッパ向けに発売され、その後アジアにも展開しているNokia最初のWindows Phone端末(写真4)。米国においてはマイクロソフトの直営店舗である「Microsoft Store」において、キャリアとの契約が不要なアンロック版として販売されることが発表されている。カラーはシアン・マゼンタ・ブラックの3色を予定しており、発売時期は2月以降、価格は未定となっている。

 ヨーロッパ・アジア向けのLumia 800はW-CDMAの周波数として900MHzに対応しているが、アメリカ向けはAT&Tの3Gネットワーク向けに850MHzに対応している。T-Mobileのネットワークで使用する場合は2G接続となる。スペックはCPUがMSM8255 1.4GHz、メモリーが512Mバイト、ストレージは16Gバイト、カメラは8メガピクセルとなっている。画面は3.7インチのクリアブラックAMOLEDディスプレイで、ゴリラガラスを採用。画面解像度は480×800ピクセル。サイズは61.2×116.5×12.1mmで、重さは142グラム。

 Lumia 800は、米国以外ではカナダのTELUS向けにリリースされることが発表されている。