写真1●NokiaのブースではNokia Lumia 900の実機を展示している
写真1●NokiaのブースではNokia Lumia 900の実機を展示している
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 2012年1月10日より始まった「2012 International CES」のNokiaブースで、Nokiaの最新端末「Nokia Lumia 900」を展示し、来場者に公開された(写真1)。

 Nokia Lumia 900は、CES開幕前日のNokiaのプレスイベントで発表され、マイクロソフトのキーノートでも紹介された米AT&T向けのWindows Phone端末(関連記事)。AT&TのLTEネットワークに対応するのが特徴である。すでにヨーロッパやアジア向けに販売されているNokia Lumia 800によく似た外観だが、ディスプレイが3.7インチから4.3インチに大型化しており、端末サイズも一回り大きくなっている。

写真2●スタッフが持っているLumia 900の実機
写真2●スタッフが持っているLumia 900の実機
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 CESのNokiaブースにはNokia Lumia 900の実機が多数展示されている。これらの展示は透明なケース内に設置されている。そのため、来場者が展示機を自由に操作することはできない。だが、ブースには実機を持ったスタッフが何人か配置されており、声をかければ実機に触れることができる(写真2)。

 Nokiaのスマートフォンは数字によってクラス分けされている。Nokia Lumia 900は、昨年に発表済みの800、710よりも上位を意味する900番台としては初めてのWindows Phoneとなり、フラグシップ的な位置づけの端末といえる。

Lumiaシリーズのフラッグシップモデルという位置づけ

 Nokia Lumia 900のプロセッサはMSM8255相当の処理性能を持つQualcommのAPQ8055 1.4GHzと、3GとLTEのモデム機能を担当するMDM9200の組み合わせ。メモリー容量は512Mバイト、ストレージは16Gバイトとなっている。8メガピクセルのメインカメラと1メガピクセルのフロントカメラを搭載し、メインカメラのレンズは28mmと広角タイプになっている。Lumia 800と比較してバッテリー容量は1830mAhに増加し、重さも160グラムとなり18グラム増加した。一方、厚みは12.1mmから11.5mmに0.6mm薄くなっている。ボディー色は、3色のカラーバリエーションがあったLumia 800と異なり、シアンとブラックの2色のみとなっている。

 発売日や価格は未定だが、AT&Tから数カ月以内に発売される予定。現在のところAT&T以外の米国キャリアや、日本を含む海外キャリアから発売される予定はなく、AT&T専用モデルということになる。