2011年11月29日に行われたmmbiの会見では、同社常務取締役の小牧次郎氏が「NOTTV」が計画する編成の一部を紹介した(関連記事:mmbiが増資し資本金は496億円に、来春開局「NOTTV」の利用料は月額420円)。

 NOTTVは、スマートフォンの画面上のアイコンにタッチすると、ワンタッチで映像が映る。スタート時では3チャンネル用意する(深夜早朝は蓄積型コンテンツを集中して送るのでリアルタイムは2チャンネルになる)。

 第1チャンネルでは、月額420円で視聴できる様々な番組を放送する。この日の会見では、番組例として「ソーシャルトークラウンジ」や「視聴者全員参加のクイズ番組」を紹介した。

 ソーシャルトークラウンジでは、ソーシャルメディア上のスターたちが次々につながっていき、実際にNOTTVのスタジオに登場するという。また、人と人とがソーシャルメディアでつながる様子を、「ソーシャルグラフ」と呼ばれる図で見せていく。

 視聴者全員参加のクイズ番組は、視聴者全員が昼休みに参加でき、視聴者が4択のクイズを正解し続けて、最後に一人だけ残ったら100万円の賞金がゲットできるというものである。双方向機能を前提にする。

 オリジナル連続ドラマも制作する。フジテレビのドラマ制作センターとの共同で毎晩24時から15分間、全50話の新しいスタイルのドラマを放送する。

 他のメディアとの連動番組も予定する。例えばオールナイトニッポン45周年プロジェクトとして14年ぶりにオールナイトニッポン2部を復活させるが、ニッポン放送では音声で、NOTTVではニッポン放送のスタジオから映像とともに放送する。

 CS放送との連動も計画している。会見では、釣りビジョンから「釣りステーション」「ギアステーション」を同時放送することを紹介した。各チャンネルを代表する番組の数々をBSやCSと同じタイミングで放送するという。

 蓄積型放送の例としては、シネマコンプレックスで上映している映画の予告編を毎週更新して届けるとした。映画館にいく途中で、どの映画を見るかを予告編を見ながら決められる。また同放送ではスマートフォンアプリや、電子書籍、ゲームも届けられる。会見では、「ゲーム番組を本気でやる」と宣言した。雑誌の「ファミ通」とコラボするという。

 第2チャンネルは、有料のプレミアム番組と、第1チャンネルの再放送を中心に編成する。生放送番組が重なったり、急きょ放送変更が出てきたときにも活用する。

 第3チャンネルは24時間ニュースとする。ニュース番組そのものは、既存のBS/CS放送事業者と組んで提供する予定である。

 mmbiはウイジェットを活用した新しいニュースの見方の実現を図る。ニュースが見たいと思った時は、ウィジェットをタッチするだけで放送中のニュース画面になる。ワンタッチで、文章で解説を読むという選択もできる。注目の会見などの臨時ニュースも、ウィジェット機能を使って、見逃すことなくチェックできるようにする。また、災害時には災害放送を実施する。

 このほか、通販番組も提供する。この番組では通常のテレビショッピング価格よりすべての商品で、月額利用料と同じ420円を値引きする。つまり、月に1回ショッピングに利用すれば、利用料の元はとれるというわけだ。

 現時点では発表できないメジャースポーツや音楽コンサートのライブ放送も満載で、来年には次々に発表するという。「来年4月を楽しみに」として、紹介を締めくくった。