mmbiは2011年11月29日、同日開催の取締役会において、総額481億円の第三者割当増資の割当先について決議したと発表した。今回の増資によりmmbiの資本金は496億円になる。
今回の第三者割当増資では、既存株主10社中、NTTドコモなど6社に対し新規発行株式の割当を行うとともに、新規11社に対しても割り当てる。この結果、筆頭株主であるNTTドコモは292.19億円の増資を引受け、同社の出資比率は60.45%となる。
今回の増資の目的は、(1)自己資本充実による財務基盤の強化、(2)設備建設および事業運営などに要する資金の調達、(3)ジャパン・モバイルキャスティング(Jモバ)が実施する85億円の増資に応じる資金調達、である。なお、ジャパン・モバイルキャスティングの増資は12月の予定で、資本金はこの増資で100億円となる。
mmbiは、2012年4月のスマートフォン向け放送局「NOTTV」開局に向け、出資企業各社などと連携し、番組の調達・制作や放送設備の構築などの具体的な準備を進めていく。
従来のテレビ放送のような「リアルタイム型放送」(3チャンネル)と「蓄積型放送」(シフトタイム視聴とデジタルコンテンツ)をサービス利用料月額420円で利用できる。このほか、スポーツ中継や音楽など一部をプレミアムコンテンツ(料金追加)として放送を予定する。なおmmbiは、認定基幹放送事業者として災害放送の実施も予定する。
[発表資料へ]