総務省は2011年8月25日、移動体通信事業者5社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、UQコミュニケーションズ)と協力して調査している日本の移動通信トラフィック量(関連記事)について、最新データを公表した。それによると、2011年6月の月間延べトラフィック量は4万23テラバイト。1年前の2010年6月の2万386テラバイトと比べて、1年間でトラフィック量は約2倍に急増していることが明らかになった(図1、表1)。
調査は、昨年総務省で議論が進められた「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループ」の中で、モバイルトラフィック増加の実態を分析するためにスタートした。各移動体通信事業者の中継パケット交換機(GGSN)で計測・集計している。事業者内で折り返してインターネットに出ないiモードのような通信や携帯メールのトラフィック、フェムトセルを経由したトラフィック、MVNO(仮想移動体通信事業者)によるトラフィックも含むという。なお対象はパケット通信のみで、回線交換を使う音声トラフィックや第2世代携帯電話のトラフィックは含んでいない。