NECは2011年6月27日、中国IT大手の東軟集団と中国・大連に合弁会社を設立したと発表した。東軟集団のデータセンターにNECのサーバーなどを配備し、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を含めた総合的なクラウドサービスを提供する。

 合弁会社の名称は「日電東軟信息技術」。日電東軟信息技術はNECのIT基盤サービス「RIACUBE」を通じて、ワークフローやCRM(顧客関係管理)、生産管理といったSaaSなどを提供する。

 営業活動はNEC(中国)と東軟集団が共同で展開し、必要であれば顧客の要望に応じて、システム構築も手掛ける。NECは2010年8月にクラウドコンピューティング事業で東軟集団との協業を発表していた(関連記事:NEC、中国IT大手とクラウドで協業)。