NTTコミュニケーションズ(NTTコム)、NTTぷらら、NTTPCコミュニケーションズ、NTT Americaのグループ4社は2011年4月28日、6月8日に予定されている世界規模のIPv6テスト「World IPv6 Day」に参加することを表明した。

 World IPv6 Dayは、インターネットに関連する技術の開発や普及を目的とする非営利の国際組織「ISOC」(Internet SOCiety)などが中心となって実施するIPv6実環境テスト。4月28日現在、米Facebook、米Google、米Yahoo!といった大手のサービス提供側ベンダーをはじめ、世界中の150を超える企業や団体、Webサイト運営組織などが参加を表明している。

 国内企業では、NECビッグローブが運営するプロバイダ「BIGLOBE」がWebサイト運営者として既に参加を表明している(関連記事:BIGLOBEが世界規模のIPv6テスト「World IPv6 Day」に参加表明、国内企業初)が、今回のNTTコムグループの参加表明は、これに続く大きな動きとなる。

 NTTコムは、10年前の2001年に商用IPv6サービス「OCN IPv6トンネル接続サービス」の提供を開始するなど、インターネットのインフラ提供側企業として早くから国内でIPv6に取り組んできた。そのNTTコムが同テストへの参加を決めたことは、競合する通信事業者の動向などにもかなりの影響を与えそうだ。ゴールデンウィーク明けから5月下旬にかけて、どのような動きが出てくるか注目される。