米Intelは現地時間2011年4月19日、同年第1四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比25%増の128億4700万ドルとなり、四半期ベースで過去最高を更新した。純利益は同29%増の31億6000万ドル(1株当たり利益は56セント)、営業利益は同21%増の41億5800万ドルと大幅な増益だった。粗利益率は61%で、前年同期から2ポイント低下した。

 社長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は、「すべての製品セグメントと地域で1年前に比べ2ケタ成長した」と述べている。

 当期の売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業が86億2100万ドルで前年同期比17%増、データセンター向け事業が24億6400万ドルで同32%増、その他のIntelアーキテクチャー事業は11億4900万ドルで同70%の増加。Atomプロセッサおよびチップセット関連が3億7000万ドルで同4%増だった。またソフトウエアおよびサービス事業は約4倍の2億4000万ドルとなった。

 なおIntelは当期に、独Infineon Technologiesの無線事業部門Wireless Solutionsと、米McAfeeの買収を完了しており、この2つの事業を合わせた売り上げは4億9600万ドルだった(関連記事:Intel、Infineonから無線事業を約14億ドルで買収へIntel、McAfeeの買収手続きを完了)。

 当期の売り上げを地域別に見ると、アジア太平洋地域が前年同期比23%増の72億6200万ドル、米大陸が同42%増の27億1500万ドル、欧州が同17%増の16億4500万ドル、日本が同11%増の12億2500万ドル。

 第2四半期の売上高見通しは、128億ドル(プラス/マイナス5億ドル)を見込んでいる。粗利益率は61%(プラス/マイナス数ポイント)と予想している。

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