チャーティス・ファー・イースト・ホールディングス(以下、チャーティス社)のグループ企業であるAIU保険は2011年4月11日、米アップルの最新タブレット端末「iPad2」およびiPhone合計100台を導入し、東日本大震災にかかわる保険金支払いのための調査業務を開始した。

 iPad2は国内未発売だが、「被災地のユーザーが1日でも早く元の生活を取り戻せるようにするため」(チャーティス社)、チャーティス・グループの米国拠点を活用して緊急調達したという。AIU保険は、調達した合計100台の端末を関東以北の地域に投入、保険金支払いのための調査業務の迅速化に役立てるとしている。

 国内販売されていて入手が容易なiPadではなく、iPad2を導入した理由としてチャーティス社では、「カメラ機能を搭載しており、ビデオ通話が可能である点」を挙げている。AIU保険では、カメラ機能を活用するための基盤としてゴーイング・ドットコムのクラウド(SaaS)型現場報告支援サービス「SmartAttack」を採用、同サービスと組み合わせた調査業務システムを開発したという。

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